2023/09/29eラーニングの知識

eラーニングで成功するには?失敗原因8つと成功の秘訣6つ

eラーニングを社員研修や学校教育に取り入れ、着実に成果を上げている組織が増えてきました。一方で「eラーニングが組織に根付かない」「なかなか上手くいかない」とeラーニングの運営に苦戦し、嘆いている方々も少なくありません。今回はよくある失敗原因と、成功の秘訣についてご紹介します。

◆eラーニングが失敗してしまう原因とは?


eラーニング運用を成功させるために、まずは、どうしてeラーニングで失敗してしまうのかを考えていきましょう。

そもそも、eラーニングとは? ということを改めて考えると「パソコンやモバイル機器など電子的な手段を使ってオンラインで学習する方法で、主にインターネットを通じて教育を行うこと」という定義になるでしょうか。

そのような「新しい学びの手段」である、eラーニングで起きやすい失敗として、以下に8つ列記しました。簡単にご説明します。

◆eラーニング失敗の原因8つ


1. 学習目標がはっきりしていない
eラーニングで失敗する主な原因の一つは、学習目標が曖昧で不明瞭という点です。明確なゴールが提示されない場合、受講者の学習意欲が低下し、成果が得られにくくなってしまいます。

2. ありきたりで退屈な教材、もしくは完全な教材不足
教材の質が低い、もしくは単調で退屈な場合、受講者の関心を引きつけることが難しくなります。そもそも教材が少ない場合は、受講者の意欲も前向きになりません。

3. eラーニングシステム(LMS:学習管理システム)の選択ミス
eラーニングで使用するシステムであるLMSが、組織の業務形態や学習目標に合致していない場合、学習プログラムの効果が低下しがちです。LMSの選定とその設定は慎重に行ってください。

4. 受講者への適切な評価が行われていない
受講者の頑張りを適切に評価していない、もしくは管理者の評価が学習目標とずれてしまっている場合、受講者は自分の成果を把握できず、学習の意欲が失われてしまいます。

5. 受講者への適切なサポート不足
受講者への適切なサポートが不足している場合、受講者は見放されていると感じて挫折しやすくなります。学習進捗の管理を行い、受講状況をしっかりと見守る必要があります。

6. eラーニングシステムやサーバーなど技術的な問題
eラーニングシステムの不具合や、サーバーダウンなどアクセスの問題など、技術的な問題が学習を妨げます。このような問題にも迅速な対応が必要です。

7. 受講者の要望やニーズに合っていない
受講者の全般的な要望や学びの姿勢を無視したカリキュラム設計は、学習の効果を下げてしまいます。受講者のニーズを把握することも重要です。

8. eラーニングの定期的な見直しや評価を行っていない
eラーニングを構築したらそのままの状態で放置していませんか。eラーニングプログラムやシステムの継続的な評価や見直しを行っておらず、改善サイクルが不十分な場合、変化する学習ニーズに適応できず、学習効果が次第に低下していきます。

◆実践すると効果的!eラーニング成功の秘訣6つ


以上、eラーニングの失敗原因となる、主な8つの内容をご紹介しました。

eラーニングの管理・運用をご経験した方であれば、もしかしたら、幾つか思い当たる内容もあったかもしれません。

では、eラーニングの失敗を避け、成功へ導くためには、、どうすればよいか?

eラーニング成功の秘訣を6つご紹介します。

1. 学習目標をはっきりさせる
学習目標を具体的に明確に設定し、受講者にしっかり示します。受講者が何を期待しているのかを理解することは、学習の動機を高めます。コースの受講修了証なども有効です。

2. 魅力的な教材の提供
単なるテキストではなく、配信授業、動画教材、理解度テスト、アンケートやフォーラムなど、多様な教材を活用し、質、量、どちらの面でも学習体験を豊かにしたいところです。

3. 適切なサポートの提供
受講者が学習の中で疑問点や難題に直面した際、丁寧で親身なサポートがあることが重要。教材を理解しているチューターやサポート担当者を配置し、フォーラムなどで質問に答える仕組みが理想的です。

4. 学習進捗を把握しながら柔軟に対応
受講者が自分のペースで進められるように、柔軟な進捗管理とスケジュール設定を提供することが理想的です。学習管理を適切に把握し、時には声を掛けることも受講者の意欲を向上させます。学習結果のフィードバックも受講意欲を高めます。

5. 適切なLMSを選択し、技術的な不安を減らす
LMSや学習教材は、組織の業務形態と学習目標に合わせて選択しましょう。使いやすさ、アクセスのし易さ、セキュリティ面などを総合的に検討し、どうしても必要であればLMSをカスタマイズすることも検討しましょう。

6. eラーニングの評価と改善の仕組みを保つ
eラーニングシステムに蓄積されたデータを定期的にチェックし、学習の改善点を検討することが必要です。学習内容の評価を行い、学びの仕組みを常に見直すことが理想的です。

◆eラーニングのノウハウと経験豊富な会社と伴走することも必要


eラーニングの失敗原因と成功の秘訣を改めて見ていくと、失敗しやすい箇所を上手く克服することで、eラーニング成功への道はぐっと近付くことがわかります。

eラーニング運営で常に忘れてはならないのは「受講者にやる気と、学び甲斐を持ち続けてもらう必要がある」ということです。オンラインで手軽に学習できるからこそ、気を付けたいのは、「それが無味乾燥な学習内容になっていないか?」「そこに人間味や人の温もりはあるか?」ということです。

日々忙しい中でこれを実現するのは難しい問題かと思われるかもしれません。だからこそ、eラーニングの構築・運用・サポート経験が豊富なeラーニング会社を選定し、協力を要請することが重要になってきます。

◆具体的な失敗事例は「eラーニングの失敗あるある」で読めます!


今回取り上げた、失敗と成功についての項目はeラーニング全般についての内容でしたが、もっと具体的な内容については、「eラーニングの失敗あるある」という連載コラムでご紹介しています。

Vol.1「動画講義、本当に最後まで視聴してくれているのかな?」

Vol.2「eラーニングって誰もやってくれない問題」

Vol.3「ユーザー登録だけじゃない!?コース受講設定の作業量問題」

Vol.4「部署/役職ごとにコース登録するのがとても大変!問題」

Vol.5「全コースの進捗管理ってどうにかならないの?問題」

Vol.6「カンニング!?不正?!テストで答えが出回っちゃう問題」

Vol.7「受講生に修了証を発行したいけど、作業が大変過ぎ!問題」

「eラーニングシステムの選定で悩んでいる」「eラーニングを導入したけどうまく使えていない」とお悩みの方は、ぜひ読んでみてください。

◆まとめ


今回は失敗原因8つと成功の秘訣6つをご紹介しました。オンライン学習やリモート教育などでお悩みの方々のお役に立てば幸いです。

eラーニングの経験とノウハウが豊富な会社と伴走することで、eラーニング成功への確度は高まります。


eラーニングの運用でお悩みの方はもちろん、導入するかは未定だけど詳細を知りたいという方は、お気軽に資料ダウンロード、またはお問い合わせください。

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