2024/03/19eラーニングの知識

リカレント教育をオンラインで実施するメリットは? 講座・コースの事例やおすすめツールも解説!

リカレント教育をオンラインで実施するメリット

組織の生産性を高めるのに有効なのがリカレント教育です。オンライン学習が身近になった現代において、あらためてリカレント教育の可能性が注目されています。今回はリカレント教育の意味やオンラインがもたらす可能性をおさらいしつつ、リカレント教育をオンラインで実施するメリットや注意点などを解説します。リカレント教育を実施するうえで参考になるオンラインの講座・コースも紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。

リカレント教育の意味とオンラインがもたらす可能性


リカレント教育はオンラインによって新たな可能性が広がります。まずは、リカレント教育の意味を正しく理解するために、厚生労働省によるリカレント教育の解釈からご紹介します。

リカレント教育の意味

”学校教育からいったん離れたあとも、それぞれのタイミングで学び直し、仕事で求められる能力を磨き続けていくことがますます重要になっています。
このための社会人の学びをリカレント教育と呼んでおり、厚生労働省では、経済産業省・文部科学省等と連携して、学び直しのきっかけともなるキャリア相談や学びにかかる費用の支援などに取り組んでいます。”

引用:リカレント教育(厚生労働省)

厚生労働省によるとリカレント教育は、学校教育から離れたあと各自のタイミングで、仕事に必要な能力を磨くために行う社会人の学びを意味します。

厚生労働省は経済産業省や文部科学省などと連携してリカレント教育をサポートしています。

会社や団体としては、社員の能力を高めることで組織の生産性を向上させることが可能です。組織を発展させたいのであれば、リカレント教育の実施環境を整備しない手はないでしょう。

リカレント教育のメリット・デメリットは下記の記事でも詳しく解説していますので、気になった方はご覧になってみてください。

リカレント教育とリスキリングの違いは? メリット・デメリット、経済産業省・文部科学省の関連事業を解説

リカレント教育にオンラインがもたらす可能性

リカレント教育が政府によって支援されているといえども、朝から夜まで働く会社員にとって、仕事以外の時間に学習時間を確保するのは、決して簡単ではありません。

その点、近年はインターネットを通したオンライン学習の環境が整い始めており、時間や場所を問わない学習が可能になっています。

リカレント教育を実施するために集合研修を開催して対象者を集める必要がなくなるということです。

会社や団体といった組織がオンライン学習の環境を整備すれば、社会人でも学び直しがしやすくなるでしょう。

リカレント教育をオンラインで実施するメリット


リカレント教育とオンラインの相性がよいことがおわかりいただけたでしょう。引き続き、リカレント教育をオンラインで実施する代表的なメリットを深堀してみます。

メリット1.業務時間を減らさずに教育できる

スマートフォンやパソコン、タブレットなどを用いれば、通勤中でも電車やバスなどで学習できます。通勤時間を有効活用できるようにすれば、業務時間を減らすことなくリカレント教育を実施可能です。

メリット2.遠方のメンバーにも教育できる

多拠点で構成される組織だと本拠地から離れたメンバーへのリカレント教育を実施しづらくなります。オンラインであれば本拠地から離れていてもリカレント教育を実施可能です。離れた拠点の生産性も高めていけるでしょう。

メリット3.講師の人件費を削減できる

リカレント教育を行うために社外から講師を招くケースもあるでしょう。しかし、毎回講師を招くと人件費がかさんでいきます。その点、録画講座をオンラインで受けられるようにすれば、リカレント教育のために講師を招く必要がなくなります。人件費を削減したい場合もリカレント教育をオンラインで実施したほうが合理的です。

リカレント教育を受けられるオンライン講座・コースの例


オンラインでリカレント教育を実施したいけれど、どのような講座・コースを開設すればよいのか迷っている方もいるでしょう。

ここでは民間スクール・大学などが提供しているリカレント教育に関するオンライン講座・コースの例をいくつかご紹介します。

キャリアコンサルタント養成講座:リカレントキャリアデザインスクール

リカレントキャリアデザインスクールは、未経験から最短で国家資格を取得してキャリアコンサルタントへ転身するためのオンライン講座を提供しています。

厚生労働省が定める150時間の全カリキュラムをフルオンラインで受講可能です。

キャリアコンサルタントは、労働者の職業選択や職業生活設計あるいは職業能力の向上に関する相談に応じて助言できるキャリアの専門家として知られています。

人事部でキャリアコンサルティングを学べる環境を整備すれば、自分に適したポジションで活躍できる組織を構築し、会社の生産性を高められるでしょう。

参照:キャリアコンサルタント養成講座(リカレントキャリアデザインスクール)

誰でも学べるオンラインコース:滋賀大学

滋賀大学では、社会人がスキルや専門性を高めて能力を最大限発揮できるよう、リカレント教育として誰でも学べるオンラインコースを提供しています。

受講できる具体的な講座はデータサイエンス講座です。未来の日本を担うデータ人材の育成を目的としており、社会人のオンライン受講にも対応しています。

具体的なテーマは下記の通りです。

・大学生のためのデータサイエンスⅠ〈改訂版〉 -データサイエンスの教養を身に付けてもらう入門編-

・大学生のためのデータサイエンスⅡ 機械学習編 -ビジネスにつながる「機械学習」の基礎知識から先進事例まで-

・大学生のためのデータサイエンスⅢ 問題解決編 -事例で体験する価値創造のプロセス-

・高校生のためのデータサイエンス入門 -身近な題材を用いて社会課題を考える-

データサイエンスは、ビジネスのための洞察を引き出し、データ主導の意思決定を可能にする学問です。リカレント教育でデータサイエンスの考え方を広めていけば、組織が合理的な決定を下せるようになるでしょう。

参照:データサイエンスMOOCシリーズ(滋賀大学)

CAD講座:ヒューマンアカデミー

ヒューマンアカデミーではオンラインで学べるCAD講座を提供しています。

CADは、建築や自動車などの設計や製図をサポートするソフトです。ヒューマンアカデミーでは、教室のパソコンと自宅のパソコンをリモート接続することで、自宅でもCADソフトを利用できるシステムを構築しました。

専門的なツールの使い方を自宅で学べるのが画期的です。

専門業種のリカレント教育をオンラインで実施するときは、使用ツールを学習システムに組み込めないか検討してみるとよいでしょう。

参照:完全自宅学習が実現!CAD講座を支えるリモート環境への取り組み(ヒューマンアカデミー)

リカレント教育を実施するのに便利なオンラインツール


リカレント教育をオンラインで実施する場合は各種ツールが役立ちます。リカレント教育を実施するのに便利なオンラインツールをご紹介します。

eラーニングプラットフォーム

リカレント教育をオンラインで実施する場合は、組織のメンバーが時間や場所を問わずインプット学習・アウトプット学習できる環境が必要です。

オンラインでのインプット学習・アウトプット学習の環境構築に最適なのがeラーニングプラットフォームです。

eラーニングプラットフォームは、Webからアクセスするだけで学習コンテンツを利用できるオンライン学習システムです。

動画配信機能をはじめ、ユーザー管理機能や連絡管理機能、パワーポイント教材作成機能など、オンラインのリカレント教育に役立つ機能がさまざま搭載されています。

eラーニングプラットフォームを導入すれば、リカレント教育をオンラインで実施できる環境がスムーズに整うでしょう。

Zoom

リカレント教育は仕事で求められる能力を磨くために行います。基本的に仕事は1人だけでは行えず、さまざまな人と関わりながら進めるケースがほとんどです。そのため、オンラインのリカレント教育でもグループワークによるスキル習得が必要になります。

オンラインでのグループワークに役立つツールがZoomです。Zoomは複数人が同時にインターネット通話できるWeb会議ツールです。ブレイクアウトルームという機能を使えば、参加者を小人数のグループに分けてグループワークを実践させられます。

グループワークが終了したら、ブレイクアウトルームから退出して全体ミーティングに戻れるため、参加者全員に対して総括できます。

Zoomのブレイクアウトルーム機能は無料で利用可能です。リカレント教育でグループワークを実施したい場合は活用を検討してみましょう。

リカレント教育をオンラインで実施するときの注意点


リカレント教育をオンラインで実施するときにはいくつか注意点があります。ここではリカレント教育をオンラインで実施するときの注意点を解説します。

注意点1.リカレント教育の必要性を理解してもらう

リカレント教育は、組織が主導するパターンと離職者が自主的に実践するパターンに分かれます。離職者が転職に向けて実践する場合は目的意識が明確なので、オンライン学習のモチベーションが下がりにくいです。

その一方で組織が主導するパターンだと、メンバーがオンライン学習に対して消極的になるケースも少なくありません。意欲的にオンライン学習に取り組めるよう、リカレント教育の必要性を正しく理解してもらうことが重要です。

たとえば、AIを活用すれば業務効率化により残業を減らせます。メリットを共有すれば社員がAIについて学びたくなるでしょう。

メンバーがオンライン学習に積極的に取り組めるよう、リカレント教育のメリットをわかりやすく伝えるように意識してみてください。

注意点2.オンラインでも学習状況を確認できるようにする

オンライン学習は組織の管理者が受講者の様子を直接確認できません。

メンバーの自主性に任せてリカレント教育を実施した結果、学習を後回しにされる恐れがあります。

最悪のケースでは、忙しさを理由に学習したふりをするメンバーが増え、リカレント教育のオンライン環境が形骸化するリスクもあります。

リカレント教育を適切に行うには、オンライン学習を確認できる仕組みが不可欠です。

eラーニングプラットフォームを導入するときは、メンバーの学習状況を確認できる機能が搭載されているか、必ずチェックしましょう。

リカレント教育の実施におすすめのeラーニングプラットフォーム


価格以上の使いやすさを追求!機能にこだわったeラーニングシステム IO Moodle イオムードル

リカレント教育のオンライン実施におすすめのeラーニングプラットフォームが「Moodle(ムードル)」です。

「Moodle(ムードル)」は、世界で4.0億人以上が利用しているeラーニングプラットフォームです。

動画・音声のコンテンツ配信やテスト・課題の実施にも対応しており、キャリア教育に必要なインプット学習・アウトプット学習の環境を効率的に構築できます。

さらにイオマガジンがカスタマイズしたeラーニングシステム「IO Moodle(イオムードル」では、

最後まで受講を完了していないメンバーに催促メールを配信できるので、オンラインでもリカレント教育を滞りなく進められます。最後まで見ないと視聴完了にならない設定も可能であり、オンライン学習の形骸化を防ぐことも可能です。

リカレント教育のオンライン環境を整えたい場合は利用してみてはいかがでしょう。

リカレント教育に必要なeラーニングプラットフォームを導入するならイオマガジンに相談!


リカレント教育は、学校から離れたあとに必要なタイミングで、仕事に必要な能力を磨くために社会人が取り組む学習です。近年はオンライン学習が主流となり、仕事で忙しい社会人でも気軽に取り組みやすくなっています。

リカレント教育をオンラインで行う方法としてはeラーニングプラットフォームという手段がありました。

今回紹介した「Moodle(ムードル)」「IO Moodle(イオムードル)」のように、催促メール機能などでリカレント教育をオンラインで滞りなく実施できるeラーニングプラットフォームもあります。

「Moodle(ムードル)」「IO Moodle(イオムードル)」の導入や運用についてはイオマガジンがサポートしており、使い方の詳細がわかるマニュアルもご提供できます。

リカレント教育をオンラインで実施したい場合は、ぜひイオマガジンまでご相談ください。

価格以上の使いやすさを追求したeラーニングシステム IO Moodle イオムードル

■「Moodle(ムードル)」とは?

eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
配信コンテンツは、テキスト・PDF・動画・HTML5・SCORMなどにも対応。テストも、○×式・4択式・記述式・穴埋め式など、多彩な形式に対応しています。
大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。

■「Moodle(ムードル)日本語マニュアル(対象バージョン:4.1)」の一部を無料公開中!

「Moodle(ムードル)」には正式な日本語マニュアルが存在しません。そのため、「この機能はどのように使うの?」というちょっとした疑問を解決するのも大変です。そこで、イオマガジンでは日本語のオリジナルマニュアルを作成しました。基本的な機能から応用編の便利機能まで、画像付きでわかりやすく解説しているので、この一冊があれば、スムーズに「Moodle(ムードル)」を使いこなすことが可能です。すべての解説を収録した完全版オリジナルマニュアルは、1年間ご契約いただいたお客様の特典としてご提供しています。

■イオマガジンとは?

イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。

▼Moodleに関するお問い合わせはこちらから

■本リリースに関するお問合せ■
株式会社イオマガジン:沖田、成家

hp: https://www.io-maga.com
e-mail: sales@io-maga.com
TEL: 03-6384-5740