2024/01/16eラーニングの知識

リカレント教育とリスキリングの違いは? メリット・デメリット、経済産業省・文部科学省の関連事業を解説

これまでリカレント教育を受けるという学習が人々の間に浸透していました。しかし、社会ではデジタル化が進み、急速な時代の変化によって、リスキリングという新たな学習が注目され始めています。どちらもスキルアップに必要な取り組みですが、細かく比較するとたくさんの違いが見えてきます。今回は、リカレント教育とリスキリングの違いについて、言葉の意味やメリットなどを比較して解説します。リカレント教育とリスキリングの実施に役立つサービスも紹介しています。ぜひ最後までご覧になってください!

リカレント教育とリスキリングの違い


まずは、リカレント教育とリスキリングの違いを知るために、リカレント教育とリスキリングの意味からおさらいします。

リカレント教育とは?

辞書によると、リカレント教育の定義は下記の通りです。

”[recurrent]=回帰

生涯にわたって、教育を受ける期間と仕事をする期間をくり返す方式の教育。

仕事をしながら教育を受けることをふくむ場合もある。”

※引用:三省堂国語辞典

リカレント教育とは、学ぶ期間と働く期間をくり返す教育です。社会に出てから必要なタイミングでスキルを習得するため、社会人の学び直しとも呼ばれています。

生涯にわたってくり返す教育であることから、生涯学習と似ているように感じるかもしれません。

ただ、生涯学習は趣味のように仕事と無関係の内容も学びの対象に含まれます。

その一方でリカレント教育では、あくまで仕事に生かすためのスキルを習得するのが一般的です。

リスキリングとは?

リクルートワークス研究所の資料によると、リスキリングは下記の通り定義されています。

”新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること”

※引用:

リスキリングとは―DX時代の人材戦略と世界の潮流(リクルートワークス研究所)

リスキリングは、新しい仕事に必要なスキルや、現職を取り巻く大きな変化に対応するためのスキルを習得する取り組みです。

同研究所の調査によると、2021年2月あたりから、リスキリングという言葉に対する検索需要が急激に増え始めたようです。

近年になって、IoTやAI、DX、NFT、ブロックチェーンなど、さまざまな最新技術が普及し始め、新たな職種や仕事も誕生しています。

デジタル分野の新しい仕事に対応する必要性が高まったことから、リカレント教育とは異なるリスキリングという言葉が広く知れ渡るようになったのでしょう。

リカレント教育とリスキリングの違いは「実施責任者が個人か企業か」

リカレント教育は、基本的に個人のキャリアアップを目的とする教育です。そのため、個人が自主的に受ける学習機会として知られています。なお、企業のフォローを受けて取り組むこともあるようです。

その一方でリスキリングは、変革に対応できるよう企業が従業員に指示する取り組みといわれることがあります。ただ、リクルートワークス研究所の定義に「新しい職業に就くため」「獲得する」といった言葉があったように、個人が自主的に取り組む学習とも考えられるでしょう。

実施責任者
リカレント教育個人
リスキリング企業あるいは個人

リカレント教育とリスキリングの違いは「職を離れるかどうか」

リカレント教育とリスキリングの大きな違いは、スキルを習得するために職を離れるかどうかです。

リカレント教育は基本的に休職や離職などで職を離れることが前提という見方がなされている一方で、リスキリングは職を離れることが前提となっていません。

ただしリカレント教育は、仕事をしながら教育を受けることを含む場合もあるので、必ずしも現在の仕事から離れるとは限らない点には注意が必要です。

職場との関係
リカレント教育基本的に離れることが前提
リスキリング離れることが前提ではない

リカレント教育とリスキリングの違いは「最新スキルを習得するかどうか」

リカレント教育は仕事と学びをくり返す教育であり、個人の仕事状況に応じて学ぶ対象がさまざま変化する可能性があります。仕事に関する内容を学びますが、習得するスキルは特に限定されていません。

その一方でリスキリングは、時代の急激な変化に対応することが目的であり、近年では主にデジタル分野などの最新スキルを習得するのが基本です。パソコンに不慣れな方がインターネットの使い方を学ぶような場合は、リスキリングとはいえないでしょう。

習得するスキル
リカレント教育仕事関連であれば特に限定されない
リスキリングデジタル分野などの最新スキル

2.メリット・デメリットから見るリカレント教育とリスキリングの違い


リカレント教育とリスキリングの言葉の意味をおさらいし、主な違いを解説しました。

リカレント教育とリスキリングの違いを深く知るには、メリット・デメリットを理解する必要もあります。

ここでは、リカレント教育とリスキリングのメリット・デメリットを解説します。

リカレント教育とリスキリングのメリット

リカレント教育のメリットリスキリングのメリット
・スキルの習得に専念しやすい
・自分に必要なスキルを見極めて学習しやすい
・自主的に学べるのでモチベーションが湧きやすい
・会社のデジタル化を推進できる
・新たなビジネスモデルを創出しやすくなる
・従業員が自らの市場価値を急激に高められる

【リカレント教育のメリット】

リカレント教育では職を離れて教育を受けることが多く、仕事に追われずにじっくりとスキルを習得できる可能性があります。

仕事の期間を経てから教育を受けるため、不足するスキルを見極めて新たな学習に踏み出せるのもメリットだといえるでしょう。

個人が主体となって取り組む学習であることから、モチベーションも湧きやすいに違いありません。

【リスキリングのメリット】

リスキリングでは、プログラミングスキルをはじめ、AI・データサイエンスなどの最新技術を社員に習得させることで、会社のデジタル化を推進してビジネスを効率化できます。

人工知能や情報分析に特化した人材を増やすことで、新たなビジネスモデルを創出することもできるでしょう。

従業員は、最新スキルを習得することで、自らの市場価値を急激に高めることができます。

リカレント教育とリスキリングのデメリット

リカレント教育のデメリットリスキリングのデメリット
・学習期間の生活資金を確保する必要がある
・想定したキャリアプランが崩れるリスクがある
・学んだスキルが時代にマッチしないこともある
・高度なスキルを習得した人材に転職される
・従業員が希望するスキルを習得できないことがある
・従業員が最新技術を理解できないリスクがある

【リカレント教育のデメリット】

リカレント教育は職を離れる可能性が高く、学習に集中できるよう生活資金を確保する必要があります。

スキルの習得に失敗すれば、想定したキャリアプランが崩れて、転職に失敗するリスクもあります。

最新スキルを習得するとも限らないため、学習したスキルが社会で求められる仕事にマッチしないこともあるでしょう。

【リスキリングのデメリット】

リスキリングを促進する企業としては、従業員に高度なスキルを習得させると、転職をされてしまう恐れがあります。

従業員の立場からは、本当に自分が習得したいスキルを選べないこともあるでしょう。

最新技術を習得するには難解な専門用語や概念を理解する必要もあります。研修を行っても従業員の理解が追いつかないリスクもゼロではありません。

国の制度から見るリカレント教育とリスキリングの違い


国の制度でもリカレント教育とリスキリングという言葉が使い分けされています。リカレント教育とリスキリングの違いを把握するために、政府のリカレント教育とリスキリングに関する取り組みもご紹介します。

経済産業省:リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業

経済産業省は、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を始めています。同事業は、キャリア相談やリスキリング、転職などを一体的に支援するサポート事業です。

在職者が自分のキャリアについて専門家に相談したうえでリスキリング講座を受講し、最終的に転職を成功させるまでの流れを構築しています。

補助金が受け取れるリスキリング講座の事例としては、テックアカデミーのプログラミング講座が挙げられます。対象コースを申し込んで、講座を受講したあとに転職を成功させると、受講料の最大70%がキャッシュバックされる体制です(就職後1年継続して企業に所属した場合)。

転職を前提としたリスキリングサービスが登場し始めているため、リカレント教育に限らずリスキリングで職場を離れる社員がいてもおかしくはありません。企業としては、優秀な人材が離職しないよう、社内でリスキリングを行える環境を構築していく必要があるでしょう。

※参考:

リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業(経済産業省)

「リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業について」のご案内(テックアカデミー)

文部科学省:成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業

文部科学省による資料では、リカレント教育の推進に関する文部科学省の取り組みがまとめられています。

取り組みの一つとして、「成長分野における即戦力人材輩出に向けたリカレント教育推進事業」があります。就業者や非正規雇用労働者、失業者などに、デジタル等の成長分野を中心に大学等で社会のニーズに応じたプログラムを提供し、就職・転職を支援する事業です。

文部科学省は、リカレント教育でリスキリングと同様にデジタル分野の人材育成を推進していく方針を定めているとわかります。

研修サービスを提供する立場としては、リカレント教育でも最新技術を対象とできる点を理解しておくとよいでしょう。

※参考:

リカレント教育の推進に関する文部科学省の取組について 令和4年9月(総合教育政策局生涯学習推進課)

リカレント教育やリスキリングの実施に便利なサービス


ここまでの説明で、リカレント教育やリスキリングの違いについて、おおよそご理解いただけたのではないでしょうか。

個人にリカレント教育のサービスを提供する場合や、企業が従業員にリスキリングをさせる場合において、いずれにせよ学習環境の構築が必要です。

ただ、学習環境を社内でゼロから構築するのが難しいケースもあるでしょう。

リカレント教育やリスキリングの実施を検討するのであれば、「Moodle(ムードル)」というeラーニングプラットフォームがおすすめです。

Moodle(ムードル)

「Moodle(ムードル)」は、世界で3億人から利用されているeラーニングプラットフォームです。

ユーザー登録やコンテンツ配信、学習の進捗管理、テスト、チャットなど、リカレント教育やリスキリングの学習環境に必要な機能を幅広く搭載しています。

シンプルな操作性であり、誰でも直観的に操作できるのが便利です。たとえば、作成した動画をドラッグ&ドロップで簡単に設定できます。

課題機能を使えば、課題の出題からフィードバックまでを「Moodle(ムードル)」内でスムーズに完結させることも可能です。受講者の習熟度も漏れなくはかれるでしょう。

リカレント教育とリスキリングの実施はイオマガジンに相談!


IO Moodle イオムードル

今回は、リカレント教育とリスキリングの違いを中心に解説しました。

リカレント教育は、学ぶ期間と働く期間をくり返す教育です。リスキリングと違って基本的に職を離れる前提の学習機会として知られています。学びの対象が特に限定されているわけではなく、個人が自身のキャリアアップを見据えて、必要なスキルを習得しやすいです。

リスキリングは、新しい職業につくため、あるいは現職を取り巻く急激な変化に対応するために必要なスキルを獲得する学習です。リカレント教育と違って学びの対象が限定されやすく、最近ではAIやデータサイエンスといったデジタル分野の最新スキルの習得が求められています。会社が従業員にリスキリングさせることで、社内のデジタル化を進めてビジネスを効率化できるでしょう。

リカレント教育のサービスを提供する場合や、社内でリスキリングの環境を整える場合は、「Moodle(ムードル)」のようなeラーニングプラットフォームが役に立ちます。

導入方法や運用については、公式パートナーであるイオマガジンが、最新情報と長年の実績にもとづき手厚くサポートしています。

リカレント教育やリスキリングの実施を検討している方は、ぜひイオマガジンまでご相談ください!

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■「Moodle(ムードル)」とは?

eラーニングプラットフォーム「Moodle(ムードル)」は、現在、世界で4.0億人が利用しているeラーニングシステムです。レスポンシブデザイン採用のため、PCやタブレット、スマホなど、デバイスを選ばずに使えるマルチプラットフォーム型になっています。無償で配布されるアプリ(iPhone、アンドロイド)をご利用いただければ、通信環境がないところでも学習可能です。
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大学や病院、大企業を中心に日本での導入実績も多く、使いやすいと評判のオンライン学習システムです。

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■イオマガジンとは?

イオマガジンは、スタンダード市場上場の「城南進学研究社」のグループ会社であり、また「Moodle(ムードル)」の正式パートナーです。日本の大学や病院、企業さまに対し、「Moodle(ムードル)」の構築・運用・カスタムなどをサポートしています。「何度でもチャレンジできるセカイを」をモットーにしながら、人生100年時代の大人の学び(リカレント教育)をサポートしています。

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株式会社イオマガジン:沖田、成家

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